<< AAS 2001-2003 index << | index | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | >>

心の場 - 3
3. 芸術実験空間「心の場」の具体的提案と制作


「心の場」身体大スケールモデルは,以下の 点に留意して構想し,制作を行った。
  1. JEM,船内保管室に収納可能なサイズであること。
  2. 保管室のあらゆるものに心的に左右されない内部空間を保つこと。
  3. 内部空間のスケールは,宇宙飛行士1〜2名が入れて,自由な動作が可能であること。
  4. 単なる機械や実験設備ではなく,芸術表現そのものであること。
  5. 内部空間が無限の空間であるかのような拡がりを感じさせるため,継ぎ目がないか継ぎ目を目立たないものとすること。
これらを条件とし,ひとつの形体を導き出した。

球体の内部空間は,外形と同様に完全無欠な形であるため心に余裕を与えにくく,固定的な感情や観念に結びつきやすいため,不適切であると考えられる。いっ ぽう楕円体は,多少不規則な一面をもちながらもひとつの融通がある自由な統一体を意識させ,直感的に宇宙的なイメージに結びつきやすく感じられることか ら,この形を選んだ。

楕円体は,内部空間が長径と短径のサイズ比率によっては,より複雑な感情や感覚を引き起こすことも考えられる。この点を考慮して,比率を,より中庸,中性 的性格を持つ 20:26 とし,この比率の楕円体をもとにサイズを決定し制作に入った。

[(短径)1540mmφ × (長径) 2000mmφ ]

制作は,地上用芸術空間という設定を基準とし,合成樹脂 (FRP) による成型を行うことで,継ぎ目が一ヶ所の楕円体内部空間を実現した。


イメージビデオ
「こころの場」イメージビ デオ (MPEG, 29MB)


<< AAS 2001-2003 index << | index | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | >>